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2-6 心の狂 ネガティブからポジティブ

青字:生徒(勝爺)
茶字:先生(青村豆十郎)

2-6 心の狂 ネガティブからポジティブ  添削

【説明】

理想的な心の狂を形作るのは「慈・悲・喜・捨」の精神です。
「嫌なこと」「哀しかったこと」「腹の立つこと」のようなエピソードに対し「許しや受け入れを付け加える」「無価値化して笑い飛ばす」「逆に良しとする」
こうした形、こうした気持ちで狂歌をつくるのがこの回のテーマです。

近頃は悪天候に恵まれて みな家に居て団欒をする
間違った名前呼ばれた診療所検査ミス無く今回は良し
姑よ明るい口に居りなされよめが聞かぬも苦にはなるまい

【課題と提出】

1,「最近あったちょっとした嫌なこと、哀しかったこと」「最近なんだかちょっと腹の立つこと」を探して内容をまとめてください。

・親友の奥さんから、電話あり。友の痴呆症が進んできたので、分るうちに寄ってくれろと。
酒好きなのに、医者に酒を止められ、酒無しの夕食を共にする。
彼は、食べたことも忘れるようで、食事が終わっても、また、食べ始めようとする。奥さんは、もう食べたことが分るように、しばらくは、彼の食器をそのままテーブルに置いておく。

・3年前に奥さんをなくした友から電話あり。悠々自適なはずなのに、仕事で忙しくしていないとだめな性分で、いまだに、新な仕事に挑戦している。都内に新に借りたマンションの近所で、痛飲する。近所の飲み屋はひととおり制覇したそうだ。その日は彼のところに泊まり、毎朝食事をとるという喫茶店による。一人では寂しいとのことを聞き、見合いさせることを約束して帰る。彼から届いた写真は、坊主刈りで、マフィア風。金持ちだということを強調して探し始める。若すぎても、年寄りすぎてもダメだという。幾人かの。写真をメールで送るが、自分の歳を忘れ、要求は厳しい。
2,それを元に心の狂を意識しつつ狂歌を一首つくってください。

・進みたる 痴呆症だと 電話あり 酒の友より 食事の友へ
・独り身の 友に良かれと 見合いさす 眉目より心 口下手元気 

【添削】

春の待ち遠しい福島より
2-6の課題 添削などさせていただきます。

・親友の奥さんから、電話あり。友の痴呆症が進んできたので、分るうちに寄ってくれろと。酒好きなのに、医者に酒を止められ、酒無しの夕食を共にする。
彼は、食べたことも忘れるようで、食事が終わっても、また、食べ始めようとする。奥さんは、もう食べたことが分るように、しばらくは、彼の食器をそのままテーブルに置いておく。

・3年前に奥さんをなくした友から電話あり。悠々自適なはずなのに、仕事で忙しくしていないとだめな性分で、いまだに、新な仕事に挑戦している。都内に新に借りたマンションの近所で、痛飲する。近所の
飲み屋はひととおり制覇したそうだ。その日は彼のところに泊まり、毎朝食事をとるという喫茶店に寄る。一人では寂しいとのことを聞き、見合いさせることを約束して帰る。彼から届いた写真は、坊主刈りで
、マフィア風。金持ちだということを強調して探し始める。若すぎても、年寄りすぎてもダメだという。
幾人かの写真をメールで送るが、自分の歳を棚に上げ、要求は厳しい。

課題1,よくまとめられていました。
日常を書き留め、それを狂歌にし、その後に見直しますとまた新たな発見や感慨があるのではないかと思います。

課題2,内容や言葉の選び方など悪くありません。狂歌としてみると未だ表現力に欠けます。
具体的に見ていきましょう。

進みたる 痴呆症だと 電話あり 酒の友より 食事の友へ
姿の良い一首です。要に「電話あり」と入れたのが功だと思います。
痴呆症についての上の句と酒の友が既に呑めなくなっていた話の下の句で内容に違いがあり結びつきが弱いので、少し言葉を変えて「呑み友から食事につきあう友」への変化を上の句、下の句に分けて配置しました。
こうすることで、心の狂が若干強まると思います。
呑み仲間 認知症だと 電話あり 既に呑まれず 飯を付き合う
面白味をもっと強めたい、という場合は少しエピソードに創作を加わえて捻ります。「心の狂」を重視した狂歌として、その様に作っていく場合も多いです。具体的には
かねてから 呑み友達の 人とまた 会って飲むのは 薬ばかりだ
のような類。
また、今回の単元で重要視している「悪→好への転換」を考えた場合は
ボケ進み 顔も名前も 忘れたる 我と飯喰う 友の優しさ
のように作るのが正当でしょう。

独り身の 友に良かれと 見合いさす 眉目より心 口下手元気
これも腰折れっぽく、下の句は安易に流れた様子に見えます。
『笑いの緩緊理論』で捉えた場合、上の句の内容が「緊」であり、下の句が「緩」である事は良いのですが、「友に見合いさす」というかなり緊張感あるエピソードとそれに対する期待感を、この下の句では受け止めきれないのです。
まずは腰折れを防ぐ為に「独り身の」とような助詞で終わる文節を要にしてみると良いでしょう。
(句として重要なのは「見合いさす」の方なので、それが要に入った最初の形も間違いではありません)
見合いさす 剛毅木訥 独り身の 友よ気にすな 顔や歳など
友が気にしているのは、自分の顔や歳なのか、それとも相手の顔や歳なのかその二重性があってそこも面白味になります。
「見合いさす」の語があれば「独り身」なのは必然で省くべき語であるかを悩みましたが、状況により友人の子女に見合いの話を持って行ったという誤解も起きますのでそのままにしました。
五句目の「口下手元気」を二句目にして「剛毅木訥」としたのは、五句目は「4・3」のリズムでない方が良い(「結句の四三(しそう)を避ける」)というセオリーによるものです。
「悪→好への転換」を考えた場合は
その齢で 見合い相手に 欲がある その元気さが 凄い我が友
こんな感じで軽い仕上げにしました。

 

kyoka320-40

 


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