1人だけ
むこう向いてる
天邪鬼
(勝爺)
・武蔵村山の都営住宅建設予定地に、ボランテアが植えている向日葵(ヒマワリ)が、今年も人々を和ませている。
・東京オリンピックの後に立てられたという老朽化した都営団地が取り壊されて、順次高層都営住宅に建て替えられている。
・長年住み慣れ、庭木や増設した倉庫などにも愛着があろうが、土地の有効活用の見地からも建て替えは止むをえないのだろう。
・一面の花の中に、1人だけ、そっぽを向いている天邪鬼(アマノジャク)な花があった。最後まで立ち退き建て替えに反対していたお年寄りの魂が憑依(ヒョウイ)した花のように感じた。
・昔なじみのスナックのママに、都営住宅が高層化して世帯数が増加しているのだからお客さんが増え繁盛してるだろうと水を向けると、ごらんのように、当店は老人クラブだから、毎年(死んだり、身体が不自由になったりで)、お客が減る一方だという。自分もその仲間なのだけど、ママを筆頭にまさに老人クラブではある。