(勝爺)
・大仁長者が原にて
・これまで、芒やカヤが生い茂っていた休耕田だったが、今年は一変して、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)の黄花一色になった。
・北アメリカ原産で、帰化植物(外来種)だが、種子だけでなく地下茎でも増え、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質(シスデヒドロマトリカリアエステル)アレロパシーを有するので、他の植物を駆逐してしまう。
・アレロパシー(英語: Allelopathy)とは、ある植物が他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果の総称。邦訳では「他感作用」という。
・セイタカアワダチソウのほか、葉や根からジュグロンを出すクルミ、葉からクマリンを出すサクラなどが知られている。
・ソバ、ヨモギ、ヒガンバナ、レモン、アスパラガス、ホテイアオイなどもアレロパシーを出す植物として知られている。
・これは、セイタカアワダチソウなどの帰化植物が勢力を拡大する要因の1つであるが、特定の植物により雑草や害虫を防除する生物農薬としての利用が注目され、研究が進められている。
・セイタカアワダチソウは、一時、秋の花粉症の原因と決め付けられていた時期もあるが、虫媒花で風媒花ではないので、花粉の生成量は少ない上に比較的重く形状も風で飛ぶのには不適であるため、現在では無関係と考えられている。
・ハギ(萩)の代用として切花として用いられるということなので、今日は、少し採って、近所にも分けて、我が家にも活けてみよう。ジャスミンに似た良い香りがする。