窓枠や
絵に勝りたる
桜咲く
(勝爺)
・いつもはカーテンを閉めたままにしている書斎の北窓、この時期だけ開ける。窓枠が額縁になり8分先のソメイヨシノが絵のように咲き乱れる。
・ソメイヨシノは天辺まで花が咲き揃ってから一斉に花ビラを散らすという。その華麗さと潔さが日本人の精神構造に合致しているようだ。最近色々な桜の種類が出てきているがソメイヨシノに勝るものはまだない。そのせいか、咲く時期を早めたり、色を濃くしたりして、少しでも目立とうと努力はしてるようだが。
・昨年は、鳥害で花のつき具合がいまいちだったが、今年は花づきもいい。花の間をヒヨドリが蜜を吸いに飛び交っているが、この時期になると蕾を食べ散らすことはない。
・強風が止み、雨上がりのせいか花のピンク色が乙女のように鮮やかに見える。
・こんな朝はバッハを聞きながらのお茶と干し柿が似合う。
・バッハ音楽専門チャンネルはHot Radioというアプリの中のBelgium(ベルギー)>Music Radio>Barock Music(バロック音楽)がオススメ!
・隣の家の敷地まで枝が張り出すほど大きくなりすぎた桜の木を、早めに切らないと大変だと他人に言われたが、花が咲いてからと、枝をおろす時期を伸ばしてきた。窓枠の桜景色も今年限りかと思うと余計にいとおしくなる。この家を購入した時に亡き妻が植えた形見のような桜だからひとしおである。あの時は1メートルに満たない苗木だったのに、光陰矢のごとしだ。