青字:生徒(勝爺)
茶字:先生(青村豆十郎)
2-1の課題
1,配布資料集の「澄むと濁る」のリストの中から、気になるものを5組抜き出す。
(狂歌になりそう、狂歌にしたらおもしろそうという視点で選ぶ)
2,「世の中は澄むと濁るで大違い」を上の句に持つパターンで狂歌を詠む。
(1,で挙げたものを使ってでもよいし、それ以外を使っても良い)
(青村豆十郎)提出していただいた作品どれも素晴らしい出来でした。(添削;青村豆十郎)
(k-31)世の中は澄むと濁るで大違い いす〈椅子〉に足あり いず〈伊豆〉に味あり
これ、特に良いですね。伊豆の観光PRに使われても良いくらいの作品です。
「伊豆」は旧仮名遣いでは「いづ」なので既に同じ作がある可能性も殆ど無いでしょう。
細かいことですが「足」は「脚」の字を使った方がいいですね。
世の中は澄むと濁るで大違い いす〈椅子〉に脚あり いず〈伊豆〉に味あり
(k-32)世の中は澄むと濁るで大違い かし〈菓子〉はうれしい かじ〈火事〉恐ろし
こちらも悪くないですね。最後は「恐ろしい」として字数と韻を揃えましょう。
世の中は澄むと濁るで大違い かし〈菓子〉はうれしい かじ〈火事〉恐ろしい
(k-33) 世の中は澄むと濁るで大違い させつ〈左折〉で進み ざせつ〈挫折〉で止まる
悪くないですが、もう少し煉ってみると別な可能性もありそうです。
「左折はターンで 挫折はダウン」とか
世の中は澄むと濁るで大違い 左折はターンで 挫折はダウン
(k-34) 世の中は澄むと濁るで大違い たいこ〈太鼓〉はたたき だいこ〈大根〉は煮焚き
これ、私、個人的に一番好きです。
(k-35) 世の中は澄むと濁るで大違い まと〈的〉は当たるが まど〈窓〉は外れる
これも別な案が無いか考えてみたいですね。しかし、「当たる」「外れる」の組み合わせは見事です。