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畑を耕していた老婆の姿が見えなくなり数年が経った放置畑。湧き水の流れに沿って芹が繁茂している。少しだけ、失敬して、ごまよごしを作る。春の香りの一品に酒が進む。それにしても、蕗の薹にしろ芹にしろ、人出を介さないで自然に生育している野草は香りがいい。まだ、食べきれないほどあるが、採る人は我より他、いない。この道沿いには、クレソンも自然に生えており、コンビニのカットサラダ菜と我が家の鉢植えレタスに加えて、朝食の卓にのぼるのが今日このごろである。お金が無けれな無いなりの贅沢が出来るものだ。(勝爺)