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烏川では、この時期、置き籠でズガニを採る人を散見する。魚の切り身などを入れて一晩置いて引き上げるとズガニが入る。この日はうなぎも1匹入っていた。少し上流で護岸工事が行われており、川底の石が掘り起こされているため、石の間の穴に住んでいたうなぎが出てきているようだ。ズガニはモクズガニ(藻屑蟹)とも呼ばれ、有名な「上海蟹」(チュウゴクモクズガニ)の同属異種だという。以前、産直市場で購入して、地元の人に教わった方法で調理(ズガニ汁)をしてみたがイマイチ美味しくなかった。ところが、その後、南伊豆の食事処「びゃく」でいただいたら美味しかったので、調理法に誤りがあったのかもしれない。最近は、このカニを採る人も少なくなったという。