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昔、セミナーの中で「のぼり旗は古くなったら交換するというのではなく、あらかじめ決めた期限がきたら交換するように」と話したことがある。修理工場の中には、色あせたり破れたのぼり旗を平然と出している場合が少なくない。毎日見ていると劣化しているのが判別しづらいからだ。夫婦もまったく同じで、毎日顔を合わせていると老化段階がわからないのでお互い仲良く過ごせる。年老いた飲み屋のママの老化もまったく気付かない。かくて、古希を迎えた友も、艶やかさが増している。本人は「古希でなく還暦」だとうそぶいている。