暗くなって、烏川沿いを歩いて飲みに出かける。川の中の葦原に、2つの明かりがふわりと現れた。蛍だ。川上にある朝善寺のホタル観賞会はすでに終わっているが、そこからの流れ蛍かもしれない。烏川の葦原は以前は刈っていたが、最近は水の浄化と水棲動物の棲家の役割を重視して、あまり刈らないようにしているようだ。この川には、海からボラの稚魚やうなぎも登ってくる。この時期、鮎釣りの常連が毎朝、糸を垂らしている。放流しているわけではないので、入漁料はいらない、自然の鮎だ。友釣りでなく、シラスやイクラ、アジを細かく切った身を餌にして釣るのだという。