3月21日に解禁になったシラス漁、天候不順のせいか不漁が続いていた。宇佐美には初津と留田にシラス屋がある。後者は後発である。シラス屋に修行にいって、シラス屋を始めたという。私が飲んでいた飲み屋に久しぶりにシラスが採れたといって届けに来た。まだあるというので、2パック頼んだら、店に帰ってわざわざ届けてくれた。東京に帰る前日に、みやげ用に予約した。電話で確認すると、今日はいいのがたくさん採れたという。ちょうど、釜揚げしたばかりのシラスをアミに広げて、乾かしているところだった。
飲み屋のオヤジがいうには、彼は、海が荒れて漁に出られない日以外は、必ず海に出て漁をするのだそうだ。採れないで、無いと断るのと、漁に出ずに、無いと断るのでは違うという律儀な所のある男だと評価していた。
釜揚げの技能は、前者にまだ分があるが、彼の真摯な経営姿勢は、必ずや実を結ぶに違いない。
私は生シラスより釜揚げシラスの方が好きだ。生シラスは性が付きすぎてあまり食べると目やにが出るそうだ。丼にご飯少なめにし、シラスを山盛りに入れ、先日、ダイダイで作った自家製ポン酢を掛けて食べる。安い!うまい!簡単!感嘆!