栄華を誇っていた我が家の山桜があっという間に散り、ソメイヨシノに王座を譲った。たばこを止めても、その分お金が残ることはないのと同じで酒を止めてもその分お金が残ることもない。かくて、今宵も老人介護施設と化した年上のママのいる酒場に寄る予定だ。
唐の詩人杜甫の詩・曲江「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」の古希になる。思えば遠くに来たもんだ。もう、無理はきかない。古希を期に、会社を廃業、4区画借りていた畑を1区画に減らし、車を廃棄し、究極のエコカーである自転車族に仲間入り、自分の足で歩くことにした。国に面倒をかけずにフェードアウトしたいものだ。