植えた人想い起こせし女郎花
女郎花という漢字名の割にはケバケバしくなく、むしろ、清楚な花である。いな、その点で、わびしさ募る花であり、女郎に似たる花なのかもしれない。
秋の七草の一つではあるが、夏の間中ずっと咲いていた。今日は立秋。最近、夕方になると、この花が涼しい風を招きいれているようだ。
中伊豆体験農園の土手には、管理組合員であった故奥寺正義さんが植えた女郎花がたくさん花を咲かせる。彼曰く、女郎花は絶滅危惧の恐れのある植物だそうだ。植えた人亡きあとにも思い出の花は毎年咲く。
photo=中伊豆体験農園にて